大湫ことば
 

「方言・なまり」とはいいながら、大湫は宿場町だったことから東濃地方だけでなく、名古屋弁や岐阜なまりなど、案外広い地区の方言が混ざって使われいてるのが特徴です。

アカスカ 駄目なこと(アカン、アカナンダ ダチャカンなど) 
アキャヘン 駄目なこと
アゴタ アゴのこと(アゴ・ホホ・モモ・オシリなど身体の一部の場合に、アゴタ・ホーベタ・モモタ・シリッペタ・ホーベタなどと語尾に‘タ’をつける)
アババコク 溺れる
アラヤ 分家のこと(=シンヤ)
アヨブ くこと
アラスカ 無い(アラヘンなど)
アンバイ 具合・調子(エーアンバイ・アンバイヨーなど)
イカイ 大きい(=イッカイ)
イネブリ 居眠り(イネブルなど)
イジル もて遊ぶこと(イジクル・ナプクルなど)
イルリ 囲炉裏(いろり)のこと
インネ いいえ:否定語(=インニャ)
イビ 指のこと(オヤイビ・コイビなど‘ゆ’を‘イ’と発音する)
イイナル 言われる(イイナイタ・イイナレタ・イワシタなど)
イカシタ 行かれた(イカッセル・イコマイカ・イコカノーなど)
イイカラカス 言いまくる(イイカラカサシタなど)
イカン 不可・駄目(イカンカヨン)
ウイコト 気の毒なこと(ウイコッチャ・ウイコッチャッタなど)
ウムス むす・むし暑い(=ウム)
ウム 熟す(=ウンダ・イロンダ)
ウンコ 大便のこと(=ウンチなど)
ウンジョヤミ 小言・不平・不満の意
ウラッポ 木などの先端部(=ウラ・サキッポ・サキッチョなど)
ウブス 煙を出すこと・燻すこと
ウデル 茄でる(ウデマメなど)
ウワッラ 表面
ウント 沢山
エエ 不要・要らないこと
エー 良いの意(エーアンバイ・エーカヨン・エーテンキなど、‘い’・‘よ’を‘エ’と発音する)
エガイ あくの強いこと
エライ 苦しい・疲れる・大変な(エラカッタ・エライコッチャ・アーエライなど)
エーカゲン 適当・丁度よい、またでたらめなことをも言う
エテカッテ 自分勝手
エテシテ 兎角・どうかすると
エネコロ 猫柳(=ユノコロ)
エム 果物などが熱してひびが入る、栗のいがなどが開くこと
オヒャラカス おだてる・冗談(オヒャラカサシタなど)
オチョクル ふざける・おせじ(オチョクラカサシタなど)
オソガイ い・恐ろしい(=オソゲエ)
オタマッコ オタマジャクシのこと(=オタマコ)
オトツイ 一昨日(おととい)のこと
オツクバイ 正座すること(=オチャンコ・オチョンコ)
オーキ たき火の炭・炭火のこと
オクンサイ 下さい・ちょうだい(オクンサッタ・タベトクンサイなど)
オーカン 往還路・中山道のこと
カンカナイ 仕方ない(カンカナー・カンカアラスカなど)
ガイキ 風邪のこと(ガイキヲヒイタ)
ガエロ 蛙のこと(=ガーロ・ギャーロ)
ガマンクソ 沢山なこと(ギョウサンオクレタ・ギョウサンナゴミなど)
クチベラ 唇のこと(=クチビラ・クチベロ)
ケセロ 煙管・キセルのこと(=ケセル)
コッパイ 迷惑・苦労・酷い目
コク 言う・打つ・する(ウソヲコク・コカシタ・フンヲコク)
コジエル 煮えそこなうこと、また慢性化の意にも使う
コッパイ 難儀
コッスイ ずるい・卑怯
コゼル 棒などでテコ作用する・押し分ける・まぜ返す(コゼテミヨ・マタマタコゼサシタなど)
コワイ 恐ろしい(アーコワカッタ)
ゴハンギョ 宿の高札場のこと(御版所・御判所:ゴハンジョ)
〜サシタ 〜なさった(サッシタ・サッセタ・サッセルなど)
サブイ 寒い(=サブー)
〜シナル 〜しなさる(シナレタ・シナシタ・シンサル・シンサッタなど)
ションベー 小便(=ションベ)
ジジババ 春蘭のこと
シタベラ 葉などの裏側や下側のこと(=シタッペラ・シタペラ)
シミル 凍る・寒気のこと(シミタノー)
シャベクル 多弁・よく話すこと(ヤットーシャベクラシタなど)
シト 人のこと(‘ひ’を‘シ’と発音する:シトツ・シトリなど…)
スコタ 頭のこと(アゴタと同様に身体の一部の場合にスコタ・シリッペタ・ホーベタなどと語尾に‘タ’をつける)
スカコイタ 駄目・当たらないこと(スカヤッタ・スカなど)
スッテンペン 先端・頂上(=スッテンコツ・スッテンコ)
セバイ 狭いこと
ゼニ お金のこと(=ゼニッコ)
センダク 洗濯のこと(センダクモノなどと)
セク むこと(ヨーセカシタ)
セク 急ぐこと(ソーセカスナなど)
ソージャ そうだ(ソージャロカ・ソージャラスカなど)
ソンナコタ その様なこと(ソンナコタナイ・ソンナコターアラスカなど)
タカタカイビ 中指のこと(‘ゆ’を‘イ’と発音:コイビなど)
タシナイ 不足・乏しいこと(タシナイモンデ・タントナイモンデ)
タダイモ 里芋のこと
ダイコ 大根のこと(=ダーコ)
ダッチャカン 駄目(ダチカン・ダチャカナンダなど)
ダダクサ 粗雑(ダダクサナシゴトヲサシタ)
チンペ しじゅうからのこと(=チンぺー・チンペン)
チンチンカラカラ せきれいのこと
チンビクタイ 小さいこと(チンビクサイなど)
チョコット 少しのこと
ツボ たにしのこと
ツクシンポ つくしのこと
ツバクラ つばめのこと(=ツバクロ)
ツバキ 唾(つば)のこと
ツベタイ 冷たいこと(=ツベトイ)
ツケアゲ 天婦羅(てんぷら)のこと
ツイトウ とうとう・遂
ツクネル 無雑作に積み重ねること
ツクパル しゃがむ(オツクバイ)
テンコツ 頂上・最上端の意(=テンコ・テッペン・スッテンペン)
デングル ひっくり返る(デングリ・デンダラカスなど)
デカス 作ること
デガナイ 直ぐ無くなること
デスコ 額のこと
デホ ほら・出まかせのこと(デホタレ)
テレット 全部(テレコケ・テレットヤラレタなど)
テンデ 自分、また全く・まるでの意にも…
トポス 灯す(トボッタ)
トブ 走る・駆ける(トンデイカシタ・トンデカシタなど)
ドーナ 疑問語・何事ですか?・どうですか?(ドー・ドーシンサイタなど)
〜トクンサイ 〜して下さい(ミトクンサイ・ノンドクンサイなど)
ドベ びりのこと(=ドベケツ)
トラメル 捕らえる(タクサントラメタなど)
ナーシ 呼び掛け語(ノーと同義:ソンデナーシ=ソンデノーと同語)
ナルイ 弱い・手ぬるい・薄いの意
〜ナル 〜なさる(シナル・イイナル・ノミナル・タべナルなど)
〜ナイタ 〜しなさった:〜ナルの過去形(シナイタ・イイナイタ・ノミナイタ)
ニスイ 弱いこと・情けないこと(=ニスクタイ・ニッスイとも)
ニゴ 藁塚のこと
ヌカ もみがら(本来の糠はコヌカといい、‘コ’付けて区別)
ヌクタイ 暖かい(ヌクトイ・ヌクトメル・ヌクタメル)
ヌリクル 塗る(ヌリクラシタなど)
ネジベー つむじ曲がりの人(ネジクル・ネジンベ。また野草のネジバナのこともいう)
ネッカラ 少しも・不足・全然の意(ネッカラナンニモヤッタノー)
ネブタイ 眠いこと(ネブイ・ネブル)
ネブル めること(オヤイビヲネブル)
ノマダ 沼田・湿田のこと(=ノマ)
ノグ 脱ぐ(ノガッセ・ノギナイ)
ノー 終助語(ナーシと同様:ソヤノー・ソンデノーなど)
ノーナル 紛失する・亡くなる(ノーシナイタゲナなど)
ハイ 蝿(はえ)のこと(‘え’を‘イ’、‘い’を‘エ’と発音)
ハンベタ 反対側・一面・片面の意(モーハンベタヤカナアカンなど)
バンゲ 晩方・夕方・一部夜も
ハシヤグ 乾く(カッパシャグ)
ハシャグ 喜びさわぐこと
ハダケル 開く・大きくあける(ムネヲハダケトラシタなど)
ハダテル 広げる・取り散らかす(ドンドンシゴトヲハダテルなど)
ハナータ 話した(マエニモハナータノーなど)
ハラバタ はらわたのこと
ヒグレシマ 夕方(シマは時の意味:オワリシマ・カエリシマ・イキシマなど)
ヒンゼル 差し上げる(=シンゼル)
ヒドロイ まぶしい(ヒドロコシイ)
ヒダルイ 空腹(ヒダルッコイ)
ヒネシガル うらやむ(ヒネシイ)
ヒボ 紐(ひも)のこと
ヒラベタイ 平かなこと(=ヒラクタイ・ヒラペッタイ)
ヒヤバ 平らな所・空地などのこと
ヒイル 蛭(ヒル)のこと
ヒキタ ひき蛙のこと
ヒトナル 成長すること(=シトナル)
フケラカス 自慢して見せびらかすこと(=フッケラカス)
ブットク 放置する・そのままにする(プットケ)
ブッチャケル ひっくり返す(=ブッチャケル・プチアケル)
フシャク 柄杓のこと
ヘンビ 蛇のこと(アカヘンビ)
ベロ 舌のこと(=ヘラ・ベラ)
ホテカル 捨てる・放置しておく(ホーカル・ホッタラカス)
ホッペタ 頬(ほほ)のこと(身体の部分に‘タ’を付ける)
ボウ 追う(ポイカラカス・ポイツクなど)
ボー の子のこと
ホーカネ そうですか(=ホーカヨン・ソッカヨン)
マグネル 曲げる・輪に集める
〜マイカ 〜しましょうよ(イコマイカ・ネヨマイカ・ノモマイカ)
マクル めくる(マクリアゲルなど)
マット 今すこし・もっとの意(マットオクンサイなど)
〜ミヤー 〜して御覧(キテミヤー・タベテミヤー・ミテミヤー)
ミゾオチ みずおち(‘ず’を‘ゾ’と発音する:ミゾオケなどと)
ミシテ 見せて下さい(マットミシテ・ヨウミシテなど)
ムラウ 貰うの意(‘も’を‘ム’と発音する:ムライモノ・ムラッタ)
ムグラ もぐらのこと(ムグラモチ)
ムクゾ ボロ布のこと
ムゴタラシイ 残酷なの意
ムツキ オシメのこと
ムカゼ むかでのこと
メコジキ ものもらい(=メンボ)
メメクジ なめくじのこと(=マメクジ)
メダリ すりこ木のこと(=メンボー・メグリボー・メグリンボー)
事・出来事(ヒドイメ・エライメなど)
モミヌカ もみがらのこと(=ヌカ)
モエサイ 燃え残りの意(=モエサシ)
ヤイト 灸のこと(=ヤート)
ヤケズリ 火傷(やけど)のこと
ヤラカイ 柔らかい(=ヤワコイ)
ヤットー 長い間・久しく(ヤットカメ・ヤットーミナンダノーなど)
ユーダッツァマ 夕立・雷のこと(‘サマ’を‘ツァマ’と発音:オカッツァマ・ゴッツァマ)
ヨーサ 夜のこと(バンゲのあと)
ヨーケ 沢山・余計の意(ヨーケー)
〜ラー 〜でしょう(イクラー・スルラー・ミルラー・アルヤラー)

以上、約200語近い「大湫ことば」を紹介したが、
ドーヤッタカノー!?
今のコンターは、標準語パッカシで、上手にシャベクルが、
方言もなかなかエエモンジャノー。
ソンジャー、ドナタサンモ、今度ノトキマデ、
キーツケテ、タッシャデオットクンサイノー!!
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